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 もくじ

ハトを知る!【その1】 ハトの種類
ハトを知る!【その2】 ハトの害について
ハトを知る!【その3】 ハトの糞害について
ハトを知る!【その4】 なぜハトは同じ場所に糞をするのか
ハトを知る!【その5】 なぜハトはベランダに巣を作るのか
ハトを知る!【その6】 ベランダのハト害・糞害を予防する方法は?
ハトを知る!【その7】 恐怖!ハトの執念

ハトを知る!【その1】 ハトの種類
ハトは古来より人の生活に密着した関係で、家禽(カキン:家畜として飼育された鳥)として大事にされてきました。
ハトが街中に存在する事は、人との長い共存関係のうえで当然のことでしょう。
特に神社や公園、駅前でいつも目にするハトは「ドバト」(別名:カワラバト)という種類で、白と灰色の体で首を小刻みに前後させながら「プルップー♪」と鳴いて歩きます。
ドバトは「最も人間の生活に近い存在」で、エサの半分以上を人間が与えたものや道に落とす食べ物を頼りしていて、寝泊りする場所や巣をつくる場所もビルや都会の建築構造物を中心として生きています。
今では家庭では飼われなくなったものの、人間社会と都市に頼って生きている鳥と言えるでしょう。




 緑の多い郊外などで見かけるハトに「キジバト」がいます。
キジバトは赤茶色っぽい羽の色と首の青い筋模様が特徴で、
「デーデー、ポッポー♪」と鳴く種類、(朝、結構うるさい)
全国的に生息しているハトです。
種や木の実を好んで食べるので、林や農耕地を中心に生活し
ていましたが、郊外の都市化の影響により人の生活エリアで
の共存が目立ってきています。
ベランダに巣をつくったり、公園で人からドバトと一緒にエサを貰う光景も見られます。

その他、「アオバト」、「カラスバト」という種類のハトが日本には生息していますが、都会で見ることは殆どありません。

  天然記念物に指定されている「シラコバト」は、埼玉県の越谷を中心に生息する留鳥で、見かけたらラッキー! 模様の少ない薄い茶色っぽい体で、「ポッポッポー♪」(鳩ぽっぽの唄と同じフレーズ)と鳴きます。
埼玉県の県鳥と越谷市の市の鳥に指定されているそうで、県民に愛されて
いる鳥のようです。

ハトが執念深く停まる近くには必ず「エサ場」や「巣」
の存在があると間違いありません。
エサを目の前にしたハトは目の色を変えて、多少の困難
など乗り越えて行動します。
巣を守ろうとする場合も同じです。
 
(3)こんな場所に入ってこられたら・・・
ある日、台所に立つと上からフンがぽとり・・・
なにやら換気扇の中でゴソゴソ音がします。
中を除いて見ると、中にハトが・・・目が合ってしまいました。
換気扇フード内はハトがよく巣を作る場所のひとつ。要注意です。


● 「ハト害対策の施工法について」「鳩対策の効果について」など、タケ・ホープの鳥害対策プロジェクトWEBページでも紹介しております。
http://www.takehope.co.jp/hato-column.htm (コラム・ハト対策!)



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 ハトを知る!【その2】ハトの害について

鳩害」というように、人間にとって良くないハトの存在がクローズアップされています。
害の要素は「鳴き声」と「糞」によるものと思われます。 鳥恐怖症の方にとっては、近くにいる事自体が鳥害という場合もありますが・・・
朝早くから隣の屋根の上で元気良くポッポー鳴く「鳴き声騒音」や、窓の外で鳩が休んでいる時に鳴く声、飛び立つ時の羽の音など、ハトの音に付随して「恐怖感」を伴う害も聞かれます。
しかし、ハト公害の9割以上はフン、つまり「糞による被害」の要素が占めています。
もしハトが糞をしなければ(ありえませんが)、ハト公害という言葉は無いかもしれません。
以下ではハト害の中心要素となる「糞害」について取り上げたいと思います。


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ハトを知る!【その3】ハトの糞害について
人間も便をするようにハトも当然フンをします。
先ほども言いましたが人間の生活に密着に関わっている「ドバト」は人から貰ったエサ、人の生活から出た食べ物を頼りに生きています。
本来食べている木の実や小さなムシより、ファーストフード店の前で落とした人の食べカスの方が美味しいのかもしれません。(待っていればエサが出てきますし・・・)
鳩のエサ場が人間生活・都市生活の中にある以上、鳩の生活エリアも人の生活エリアに重なってくる訳です。 [ハトの糞害とエサ場には密接な関係があります]
ハトの糞は(ウンチですので)臭いもします。
見た目の不潔感と共に以下のような弊害があります。
◎ 悪臭を放つ
◎ フンの汚れにより美観を損ねる
◎ ダニやゴキブリなどの害虫の発生源となる
◎ アレルギー物質や寄生虫、病原菌を媒介する
◎ フンに含まれる酸成分により、金属を腐食させる
◎ 「クリプトコックス症」「サルモネラ菌」「ニューカッスル病」「トキソプラズマ症」など

重大な健康被害を引き起こすウィルスを媒介する可能性がある
羽のついた飛べるハトですので、いろいろな物を媒介し運んでくる事ができるのです。
※ 病原菌・ウィルスなどは「媒介する可能性がある」という事で、直ちにハトの糞が健康被害を引き起こすものではありません。
ハト糞は放置すればするだけ上記の弊害リスクが高くなります。
また、自分のフンの上で平気で生活できるのがハトの変わったところで、フンがあると逆に安心するようです。 [ハトの糞はハトを寄せ付けます(フンの放置は厳禁!!!)]



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 ハトを知る!【その4】なぜハトは同じ場所に糞をするのか

ハトの糞は同じ場所に集中する傾向があります。
ベランダの隅の方、屋上のある方向だけ、特定の庇の上・・・
ハトの他の鳥と違う習性のひとつに「同じ動線で生活する」
という傾向があります。
ハトの1日の動きには、「全体を見渡せる高い場所」
「羽休めをする場所」「エサを取る為に準備する場所」「巣を
作るために準備する場所」「寝床にする場所」「特定のエサ場」
「特定の営巣場所」など、同じパターンで必ず同じ場所に止まる動きがあり、フンが自分の行動パターンの目印にもなります。
沢山のエサを食べる鳩はフンの量も多く、集団行動により複数で飛来する事も多い為、放っておくと次第に糞の山盛りになってくる訳です。
また、ハトの性格には「場所への執着度が高い」「根気強い」「帰省本能が高い」「なかなか諦めない」という面があり、一度決めた場所にはしつこく飛来する傾向があるのです。
なぜ隣ではなくこの場所にハトが糞をするのか? と思ったら、それはハトがその場所と決めて勤勉に行動しているからなのです。 [ハトは頭は良くないけど、しつこい鳥!?]



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 ハトを知る!【その5】なぜハトはベランダに巣を作るのか
ハトの夫婦は非常に仲が良いです。一度ツガイになったら一生浮気しないと言われています。
良い条件のドバトだと、1年で5・6回も卵を産みます。
小枝を運んできて丸い巣を作り、通常2個セットの卵を産み
夫婦で暖めます。(糞の上に産んだりする事もあり)
仲の良い夫婦の卵ですから「安全な場所」に産むのは当然、
カラスに食べられたり、猫に持っていかれたりしないように
普段人が行かないような高い場所や、室外機の物陰などの
安心して育てられる環境下で営巣するのです。
特にマンションのベランダや室外機置場、屋上の構造物、橋梁の下などは「外敵から安全」ですし「雛へのエサの運搬にも便利」で格好の営巣場所に選ばれてしまいます。

また、室外機の排水ドレンや雨樋などが近くにあって水が流れているような場所だと「水のみ場」まで完備の超快適・営巣空間!
ベランダや室外機置場は、ハトの営巣にピッタリの環境である事が多いのです。

[!notes]
卵や雛のいる巣を発見した場合、法律的には
許可無く処分したり移動する事はできません。
鳩は鳥獣保護法によって保護されている保護鳥
で、卵・雛を含む鳩の捕獲及び処分は自治体への申請・許可が必要となります。
(有害鳥獣駆除の手続きとなり、捕獲方法など申請方法は以下参照)※東京都の場合



−問い合わせ−
■環境局自然環境部計画課鳥獣保護管理担当(東京23区)
 03-5321-1111 (内線)42-661〜663
■多摩環境事務所自然環境課鳥獣保護管理係(東京多摩地区)042-523-3171 (内線)5526  




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 ハトを知る!【その6】ベランダのハト害・糞害を予防する方法は?
ハトは「しつこく、執着度の高い鳥」、「糞のある場所を選んで飛来する」というハトの性質は既にご承知頂いたかと思います。
では、ハトが住処や営巣場所にしやすいベランダや室外機置場に鳩害を発生させない方法はあるのでしょうか。
ポイントは病気と同じで、「早い段階で手を打つ事」「初期段階で対応する事」です。
繰り返しになりますが、ハトは執着度や帰省本能が高く、「一旦ハト害が進行してしまうと生半可な方法では駆除する事が難しく」なってしまいます。 (専門業者の出番となります。)
 
ハトは目的に場所へ行く場合、一旦手前で安全を確認してから移動する習性があります。
例えば行きたいベランダがある場合のハトの行動パターン・・・
 まずベランダが見える反対側の建物の屋上や電線の上などで様子を見ます。
ベランダと同じ高さの正面にハト止まっている状態は要注意です。
(近くに高い建物が無い場合には、自分お建物の屋上から様子を見る事もあります。)
 近くに行って安全か・・・を確認します。
            ↓
 
 まずベランダが見える反対側の建物の屋上や電線の上などで様子を見ます。
ベランダと同じ高さの正面にハト止まっている状態は要注意です。
(近くに高い建物が無い場合には、自分お建物の屋上から様子を見る事もあります。)
 近くに行って安全か・・・を確認します。
            ↓
 
  飛んで近づい来て、最初に「端」に止まります
ベランダや室外機置場の場合は「手摺り」がそれに該当します。
格子型の手摺りの場合は、手摺りの上と手摺りの下(足元)が最初の停止場所になります。 
中は安全か・・・を確認します。
変則的な動きとして、一旦隣りのベランダなどに侵入して目的のベランダに歩いて入ってくる事もあります。(慎重な侵入方法です。)
            ↓
 
 ベランダの中には入らず、手摺りにだけいつも止まるケースは飛行の動線パターンで止まっているハトで、手摺りが休憩場所になっています。
ベランダの中に入ってくる目的は主に「巣を作る為」か「寝床にする為」で、放置すると住み着いてしまい重度のハト害に発展します。
ハト害の進行度は「糞の量」で判断できます。 
糞の少ない打ちに手を打てるかが最大のポイントとなります。

            ↓ 
 
 
ハトがベランダに入るようになり安全を確信すると、あとは出入りし放題です。 
安全な場所としてハトの行動パターンにインプットされます。
住み着いて執着度の高い状態になると、ベランダの鳩害解決の方法は防鳥ネットなどで物理的に侵入を防止する方法に頼る事になります。


 ・・・つまり、ハトがベランダの安全を確認する最初の停止箇所で「停まらせない」事が対策法となります。
【害の初期段階の対策法】
最初に停まる手摺りの上(手摺りの下がある場合もあり)に支柱を立て「テグス」を張る事により「ハトが停まりづらい」状態をつくります。 糸の高さは8〜9センチが良いでしょう。
もう少し専門的な方法としては、専門の「防鳥ワイヤー」の設置、「忌避剤」の塗布と言った方法もあります。



また、大切な事ですがハトの糞があったら速やかに掃除する事です。
しつこいようですが、糞のある状態はハト害の進行を早めます!
ハトの習性と行動パターンに合わせ(ベランダの形状に合わせ)対策を考えて見ましょう。

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 ハトを知る!【その7】恐怖!ハトの執念
ハト害の簡単な対策法なども紹介して参りましたが、残念ながら対策が講じられず「ハトの住み家」となってしまったケースを紹介します。

(1)中途半端な防鳥ネットは逆にハトにとっての安全地帯
よく見受けられるケースですが、ネットを垂らしただけの中途半端な対策では、ネットの隙間からハトが入る事ができ、かえってハトにとって安全な住み家になってしまいます。



手摺りの下から入口を探します    上手にネットの端をめくって侵入   ベランダの中は快適な安全地帯

(2)ここには停まらないだろう・・・と思ったら
普通は停まらない場所でも、執着度の高いハトは「しがみついてでも停まろう」とします。
剣山をつけた場所、細い窓枠、斜めの場所・・・そこまで停まりたい目的は何???




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